有酸素運動で脂肪を燃焼させるには、運動前にコーヒーを飲むと効果的です。
スペインのグラナダ大学の研究チームが発表した研究結果でも、「運動を始める30分前に濃いコーヒーを飲むと脂肪燃焼の効率が劇的に向上する」と発表されています。
この記事の一部は、「国際スポーツ栄養学会誌」の研究結果を翻訳して執筆します。
コーヒーに含まれる成分と効果
コーヒーには、
- カフェイン
- クロロゲン酸
という成分が含まれています。
コーヒーに含まれる成分が、どのような効果があるのか説明します。
「カフェイン」は眠気覚ましに効果的
カフェインには、
- 眠気覚まし
- 集中力アップ
などの効果があります。
このコーヒーの効果は有名ですね。
眠気覚ましや集中力アップを目的として、コーヒーを飲んでいる人は多いと思います。
「クロロゲン酸」は脂肪燃焼に効果的
クロロゲン酸には、
- 脂肪燃焼を促進させる
- 脂肪吸収を抑える
- アンチエイジング
などの効果があります。
普段からコーヒーを飲んでいる人でも、この効果を知っている人は少ないと思います。
有酸素運動で効果的に脂肪燃焼させるには、運動前にコーヒーを飲むことをオススメします。
脂肪燃焼に効果的なコーヒーの飲み方
運動する30分前にコーヒーを飲む
有酸素運動をする30分前にコーヒーを飲むことで、運動中の「脂肪燃焼効果」が高まります。
運動する時間から逆算して、30分前にコーヒーを飲むようにしましょう。
コーヒーに砂糖やミルクは入れない
コーヒーを飲むときは、できればブラックコーヒーで飲みましょう。
- 砂糖:糖質
- ミルク:脂質
過剰な糖質制限や脂質制限はダメですが、痩せたい人は適度に制限したほうが良いです。
ブラックコーヒーが苦手な方は、できるたけ砂糖やミルクの量を減らしましょう。
空腹時にコーヒーを飲まない
コーヒーに含まれるカフェインは、胃を刺激します。
特に空腹時にコーヒーを飲むと「お腹を壊す」可能性があります。
運動中にお腹が痛くなる可能性があるので、コーヒーを飲む前は軽食を取っておきましょう。
コーヒは1〜2杯を飲む
あとで紹介する研究結果では、「濃い目のコーヒー1杯に含まれるカフェインの量」を摂取しています。
その量で十分、脂肪燃焼効果が高まっています。
コーヒーの飲みすぎによって、以下のデメリットがあります。
- 胃痛・吐き気
- ニキビ・肌荒れ
- コーヒー・カフェイン中毒
- 腎臓への影響
- 血圧の上昇
- 飲みすぎによる体重増加
コーヒーを飲めば飲むほど脂肪燃焼効果が高まるという研究結果は無いので、コーヒーの飲み過ぎには注意しましょう。
コーヒーと脂肪燃焼の関係の研究結果
研究を発表したのは、スペインのグラナダ大学の生理学者「Francisco José Amaro-Gahete氏」が率いる研究チームです。
研究チームはカフェインと運動の関係を研究するため、15人の男性を対象とする実験を行いました。
研究条件
研究チームは被験者に、以下のようにランダムにスケジューリングしました。
- 朝8時に偽薬を飲ませる
- 夕方17時に偽薬を飲ませる
- 朝8時にカフェイン錠剤を飲ませる
- 夕方17時にカフェイン錠剤を飲ませる
また、薬を飲んだ後はサイクリングテストを行い、体の脂肪燃焼能力と最大酸素摂取量を測定しました。
研究結果
有酸素運動の30分前にカフェインを体重1kgあたり3mgを摂取することで、脂肪燃焼速度が
- 午前に運動:平均10.7%
- 午後に運動:平均29.0%
これだけ向上したことがわかりました。
摂取するカフェイン量は「濃い目のコーヒー1杯に含まれるカフェインの量」とほぼ同じです。
研究の総評
Amaro-Gahete氏の総評は、以下の通りです。
「私たちの研究結果から、有酸素運動をする30分前にカフェインを摂取すると、運動中の最大脂肪酸化量が増加することが示されました」
「研究のサンプル数が少ないため、朝の運動や食事量が影響している可能性もある。今回の研究結果だけでは科学的根拠にやや乏しい部分がある」
「総評として今回の実験結果は、『午後にある程度のカフェインを摂取してから運動を行うこと』が、有酸素運動中の脂肪燃焼を増加させる方法であることを示唆しています」
オススメのコーヒーメーカー
私が使っているコーヒーメーカー
私はパナソニックの全自動コーヒーメーカーを使っています。
- 「豆」にも「粉」にも対応した全自動ドリップ
- 「浄水機能」がある
- 「粗挽き」「中細挽き」フィルターで豆を挽き分けられる
使い勝手もメンテナンス性も良いので、オススメのコーヒーメーカーです。
ハンドドリップに必要なコーヒー器具
コーヒードリッパー
コーヒードリッパーは、コーヒーの粉にお湯を注いで「ろ過・抽出」するために、フィルターやコーヒーをセットする器具です。
ペーパーフィルター
「ペーパーフィルター」は、ドリッパーにセットし、コーヒーに粉が落ちないようするものです。
ドリッパーの形状により、適合するものが異なるため、同じメーカーやブランドで揃えるのがおすすめです。
ドリップポット
ドリップポットは、お湯を注ぐための専用ポットです。
注ぎ口が細くなっており、美味しいコーヒーを入れるために、お湯が注ぎやすいように設計されています。
コーヒーミル
「コーヒーミル」は、コーヒー豆を挽くための器具です。
コーヒー粉は酸化しやすいので、豆の状態で保存しておいて、コーヒーを飲む前に豆を挽くのがオススメです。
まとめ
この記事では、コーヒーの脂肪燃焼効果について解説しました。
記事の内容をまとめると、
- コーヒーには脂肪燃焼を高める効果がある
- 運動する30分前にコーヒーを飲むと効果的
- できればブラックコーヒーを飲む
- コーヒーを飲む量は1〜2杯
このようになります。
その他にも、毎日コーヒーを飲むコーヒー好きの私が使っているコーヒーメーカーも紹介しました。
コーヒーが好きな人は運動前にコーヒーを飲んで、効果的に脂肪を燃焼させましょう。